#687 風霊媒師ウィン

デュエルリンクスでの入手方法
(1)第46弾ミニBOX「ウィング・オブ・クリアネス」
(2)アニバーサリーボックスVol.01

マスターデュエルでの入手方法
(1)シークレットパック「精霊術の極み」

『風霊媒師ウィン』は風属性・魔法使い族の上級モンスターです。
「霊使い」としても扱う効果外テキストと、手札から捨てる事で守備力1500以下の風属性をサーチする起動効果と、風属性の戦闘破壊をトリガーに自身を特殊召喚する誘発効果を持ちます。
①の効果でサーチした後は風属性以外のモンスターの効果を発動できなくなるため、風属性に偏らせたデッキで採用する事になります。汎用モンスターの使用に制限がかかりますが、ターン終了時までなので、相手ターンに手札誘発を使用する分には影響は限定的です。ただし、相手の『増殖するG』に対する『灰流うらら』のように自分ターンに使い時がある手札誘発もあるので無視できるとも言えません。『墓穴の指名者』や『抹殺の指名者』などの魔法・罠カードはこのカード自身と、サーチしたカードそれぞれへの妨害に対応できるため、併用する事でリスクを軽減できるでしょう。単純に計算するとディスアドバンテージになるサーチなので、アドバンテージを得られるモンスターや、他にサーチ手段がないキーカードを呼び込みたいところです。結果的に墓地に2体のモンスターを用意できるため、それらのモンスターをコストとする蘇生効果を持つモンスターをサーチして展開に繋げるのも手です。『灰流うらら』などで無効化されると大きなディスアドバンテージを負い、苦しい立ち回りを強いられるのは言うまでもありません。ちなみに、無効化された場合はデメリットも適用されないので、風属性以外のモンスターの効果を発動する事は可能です。②の特殊召喚効果はトリガーが受動的な上に、このカードのステータスでは戦闘要員として使うのは厳しいと言わざるを得ません。そもそもこのカードが手札にあれば①の効果を使用するのが普通なので、実戦での発動機会はないに等しいでしょう。コストとする他の風属性モンスターが用意できなかった場合や、手札で複数がだぶついた場合にあるかないかといったところです。風属性を軸とした【霊使い】においては、『憑依覚醒』や『憑依解放』で破壊耐性を得られるので緊急時の壁として役に立つかも知れません。『憑依覚醒』の③の効果のトリガーにもなります。「憑依装着」と同じ攻撃力1850、「霊使い」および「憑依装着」と同じ守備力1500を持つので、【霊使い】におけるサポートカードは共有しやすいと言えます。『妖精伝姫-カグヤ』のサーチにも対応していますが、あちらがフィールドに存在する場合、特に召喚権を使って出した場合はサーチしたモンスターの展開に支障が出る点には注意が必要です。「憑依」魔法・罠カードによるリクルートや蘇生にも対応するものの、フィールドではバニラでしかなく、素材としても若干使いづらいレベル5である事を考えると、展開する上での優先順位は低くなります。①の効果でサーチできる範囲は守備力1500以下の風属性としては、『SRベイゴマックス』や『WW-アイス・ベル』が有力候補で、召喚権を温存できる初動なので大量展開・大型展開を狙うのも容易です。「スピードロイド」や「WW」は風属性以外の展開に制約がかかるカードが多いので、このカードの制約が実質的に気にならないという点でも噛み合いは良いと言えます。他には【B・F】における『B・F-毒針のニードル』、【ハーピィ】における『ハーピィ・チャネラー』、【霊獣】における『霊獣使いの長老』などが挙げられます。【B・F】の『B・F-早撃ちのアルバレスト』、【霊獣】の『英霊獣使い-セフィラムピリカ』、【ガスタ】の『ガスタの神裔 ピリカ』などはコストにしたモンスターを蘇生できるため相性が良いです。守備力が低いアタッカーをサーチする事も可能で、『満天禍コルドー』は風属性に偏るデッキで採用しやすいこのカードとは好相性です。②の効果を発動する機会は乏しいですが、強いて言えば自爆特攻する局面が多い【ガスタ】では、自分バトルフェイズに展開し、メインフェイズ2で素材とする運用もできなくはありません。