#290 沈黙の魔導剣士-サイレント・パラディン

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デュエルリンクスでの入手方法
(1)デュエルクエス
(2)D.D.キャッスル

マスターデュエルでの入手方法
(1)レガシーパック

『沈黙の魔導剣士-サイレント・パラディン』は光属性・天使族の下級モンスターです。
召喚成功時に特定のモンスターをサーチする誘発効果と、自分フィールドのモンスター1体を対象に取る魔法カードの発動を無効にできる誘発即時効果と、墓地の「LV」モンスターをサルベージできる誘発効果を持ちます。
①の効果は召喚権を使わなければならないので、サーチしたモンスターの展開手段は別途必要になります。『サイレント・ソードマン LV3』や『サイレント・マジシャン LV4』を素早くレベルアップさせたいなら、『沈黙の剣士-サイレント・ソードマン』、『沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン』、『シャインエンジェル』などでリクルートした方が明らかに効率的です。「サイレント・ソードマン」をサーチしたいなら『沈黙の剣』という手段もあります。あえて言うなら、レベル1チューナーの『アンノウン・シンクロン』や『ジェット・シンクロン』などを特殊召喚し、召喚したこのカードと合わせて『X-セイバー ウェイン』をシンクロ召喚すれば、サーチした『サイレント・ソードマン LV3』を特殊召喚する事は可能です。②の効果は無効化の範囲が狭く、汎用カードの中で該当するのは『精神操作』が関の山といったところで、活用できる機会はないに等しいでしょう。③の効果は、攻撃力が低いので発動条件を満たすのは難しくありませんが、墓地の「LV」モンスターは蘇生するか、『ダイガスタ・エメラル』などでデッキに戻してからリクルートする方が効率が良く、サルベージする旨味はそれほどありません。「サイレント・ソードマン」をサルベージしたいなら『戦士の生還』という手段があり、メインフェイズに発動できないこのカードを優先する理由は皆無です。単体として評価するにしても、①の効果でサーチしたカードが墓地に送られていない状態で③の効果が発動してしまう事も十分考えられ、二種類の効果が噛み合っていません。①③の効果を念頭に置くと、「サイレント・ソードマン」あるいは「サイレント・マジシャン」を主軸とするデッキで採用するしかありませんが、『沈黙の剣士-サイレント・ソードマン』や『沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン』でリクルートする方が圧倒的に速攻性に優れます。しかもこのカードは天使族なので、それらのリリースコストになる事もできません。あらゆる観点から判断しても、「サイレント・ソードマン」なら戦士族、「サイレント・マジシャン」なら魔法使い族と、それぞれのサポートカードを優先する方がデッキの回転率は上がります。このカードはサーチとサルベージの二種類の効果を持ちながら、サーチ先・サルベージ先それぞれと相性が悪く、ハンドアドバンテージを獲得できるように見えながら、手札コスト程度の恩恵しかなく、このカードである必要性が異様に薄いです。ちなみに『ハネクリボー LV9』は③の効果でサルベージした後、手札から特殊召喚できる上に、種族・属性サポートを共有できます。「サイレント・ソードマン」や「サイレント・マジシャン」に比べればシナジーがあるのは間違いありません。