#644 夢幻崩界イヴリース

デュエルリンクスでの入手方法
(1)第44弾メインBOX「フューチャー・サーキット」
(2)セレクションボックスVol.07

マスターデュエルでの入手方法
(1)シークレットパック「星の機械生命体」

『夢幻崩界イヴリース』は闇属性・サイバース族の下級モンスターです。
召喚に成功した時に自身がリンク状態になる位置にリンクモンスターを蘇生する誘発効果と、コントローラーのリンクモンスター以外の特殊召喚を封じる永続効果と、自分フィールドから墓地へ送られた場合に相手フィールドに守備表示で蘇生できる誘発効果を持ちます。
①の効果は自身とリンク状態になるメインモンスターゾーンにしか蘇生できないので、対象は左右のリンクマーカーを持つリンクモンスターに限られます。蘇生したモンスターは効果が無効になる上に、攻撃力が0になってしまうので、基本的には②の効果を解除するためにもこのカード共々リンク素材にするのが妥当でしょう。②の効果は自分フィールドに存在する場合はデメリットにしかなりませんが、①の効果により即座にリンク素材にする事は容易です。そもそも③の効果で相手に送りつける事で、相手の展開を阻害するための効果と言っても過言ではありません。とは言え、このカードをリンク素材にする事で簡単に崩れるロックなので、相手のエクストラデッキ次第では拘束するどころか利敵行為になる事もありえます。エクストラリンク状態などのリンク召喚できない状態で送りつけられれば理想的ですが、その場合にもリンクモンスターの蘇生や帰還は防げません。また、リンク召喚できない状態でも、アドバンス召喚のためのリリースや自爆特攻など、他の対処法は存在します。ロックを目的に採用する場合は最低でも自爆特攻を封じる手段は用意しておきたいところです。通常召喚したこのカード単体から出せる『転生炎獣アルミラージ』は元々の攻撃力が0で、能動的にフィールドから離れられるので、他のモンスターを並べなければ自爆特攻を封じられます。『転生炎獣ベイルリンクス』もサーチした『転生炎獣の聖域』でリンクモンスターの攻撃力を0にする事で自爆特攻を妨害できますが、召喚された他のモンスターで攻撃力0のモンスターを突破される可能性があるので、エクストラリンク状態での突破口にされる恐れはあります。ただし、そもそも自爆特攻によるロック解除を相手に選択させた時点で、メインフェイズ1での展開を放棄させているという事なので、最低限の仕事はこなしたとも言えます。一時的なロックを目的とする場合はある程度割り切って使用する事も必要です。汎用カードの『ブラック・ホール』はリンクモンスターとこのカードを同時に破壊できるので、メインフェイズ1にロックを解除されてしまう天敵と言えます。③の効果は、①の効果で蘇生したモンスター共々リンク素材にする以外にも、単体で『リングリボー』のリンク素材とする事で容易に発動できます。②の効果で相手の行動を阻害できれば理想的ですが、先述通り、ロック性能は高いとは言えません。任意効果なので、効果が見込めそうにない場合は発動しない方が無難でしょう。『セキュリティ・ドラゴン』や『アカシック・マジシャン』などでバウンスする事で再利用を狙えます。このカード独自の強みではないものの、後攻の相手にモンスターを送りつける事で、“自分フィールドにカードが存在しない”事を発動条件とするカードを腐らせる事ができるのは大きなメリットです。汎用カードに限っても、『ライトニング・ストーム』、『無限泡影』、『拮抗勝負』などを封じられる他、自分のデッキが展開に長けたデッキを使う場合に『原始生命態ニビル』や「壊獣」をケアできるので、ディスアドバンテージにはなりにくいと言えます。守備力0である事から、『スリーバーストショット・ドラゴン』などの貫通効果持ちで大きな戦闘ダメージを狙えます。また、それぞれのリンク先に特殊召喚する事で、『トポロジック・トゥリスバエナ』などの効果のトリガーにする事も可能です。「ジャックナイツ」とも相性が良く、このカードをリンク素材にしたリンクモンスターをエクストラモンスターゾーンに出し、その真上の相手フィールドにこのカードを特殊召喚すれば「ジャックナイツ」の特殊召喚条件を満たせます。ちなみに、相手フィールドから自分の墓地へ送られた場合には蘇生できない他、『洗脳解除』の影響下では自分フィールドに戻ってはきますが、1ターンに1度なので無限の壁やコストとする事はできません。