#652 ヴァンパイア・サッカー

デュエルリンクスでの入手方法
(1)セレクションボックスVol.06

マスターデュエルでの入手方法
(1)シークレットパック「高貴なる不死の王」

『ヴァンパイア・サッカー』は闇属性・アンデット族のリンクモンスターです。
相手の墓地のモンスターをアンデット族として相手フィールドに蘇生する起動効果と、アンデット族が蘇生した場合にドローする誘発効果と、アドバンス召喚をする場合、相手フィールドのアンデット族をリリースできる永続効果を持ちます。
蘇生に長けたアンデット族が素材に指定されているので、リンク召喚自体は容易です。『不知火の隠者』から『ユニゾンビ』をリクルートし、『馬頭鬼』を墓地へ送って『不知火の隠者』を蘇生という流れで、初手1枚からリンク召喚に繋げられます。また、コストとなる手札1枚を確保できれば、『ユニゾンビ』で『ゾンビキャリア』を墓地へ送り、『ゾンビキャリア』を自己再生させる事でリンク素材を揃えられます。速攻性には欠けますが、アンデット族のトークンを複数生成する『スケープ・ゴースト』を使う手もあります。①の効果単体では相手にアドバンテージを与えてしまいますが、②③の効果のトリガーになります。蘇生する対象に制限はありませんが、相手に依存する効果である事は間違いないので、【インフェルノイド】や【フルバーン】などの特殊召喚できるモンスターをほとんど採用しないデッキでは腐ってしまう恐れもあります。守備表示で蘇生するため、リンクモンスターは対象にできず、サンドバッグにするコンボは無理筋です。また、蘇生したモンスターの効果は無効にならないので、永続効果や相手ターンに発動できる効果を持つモンスターしか対象にできない場合には注意が必要です。逆に言えば、相手が処理したデメリットモンスターを復活させて計算を狂わせる事もできますが、いずれにしても相手の戦術と墓地の状態に対する理解度がどれだけあるかが重要になります。②の効果の発動条件は非常に緩く、①の効果を発動する事で即座にドローが可能です。アンデット族を軸にしたデッキではあらゆる蘇生効果をドローに繋げられるような状態となり、1ターンに1度ですが、お互いのターンに使用できるので、『戦線復帰』や『死霊王 ドーハスーラ』などを併用すればドローの加速を見込めます。また、【アンデット族】のミラーマッチでは相手の蘇生を躊躇させる事もできるかも知れません。③の効果はアドバンス召喚する際に適用されるので、召喚権が必要になりますが、アンデット族は蘇生などの特殊召喚に長けるので、召喚権を温存するのは比較的容易です。このカードと蘇生した相手モンスターで2体のリリースを確保できる他、条件さえ満たせば相手モンスターを2体以上リリースする事もできます。また、アドバンス召喚するモンスターはアンデット族に限らないので、相手ターンに『天帝アイテール』をアドバンス召喚するといった芸当も可能です。『アンデットワールド』の影響下では、あらゆるモンスターの蘇生が②の効果のトリガーになるので、相手の蘇生を牽制できる上に、『アンデットワールド』の効果も相まって高い制圧力を期待できます。さらに『連撃の帝王』を組み合わせると、相手ターンに除去と手札のアンデット族上級モンスターの展開を行う事が可能です。ただし、アンデット族しかアドバンス召喚できなくなる関係上、構築の段階で候補を絞る必要があります。『アンデットワールド』のサポートが必要な『真紅眼の不死竜』はリリース要員の調整もしやすく、効果も含めて非常に好相性です。召喚できるのが「ヴァンパイア」のみの『ヴァンパイアの幽鬼』でも同様に相手ターンに除去を行いつつ、アドバンス召喚する事ができます。また、リンクモンスターとしては珍しく、全ての効果がリンク先を一切参照しないため、このカード自体が再利用を見込んだ蘇生候補の筆頭でもあります。