#663 調律の魔術師

デュエルリンクスでの入手方法
(1)第45弾メインBOX「レイダーズ・レクイエム」
(2)セレクションボックスミニVol.05

マスターデュエルでの入手方法
(1)シークレットパック「振り子の魔術師」
(2)ストラクチャーデッキ「マジシャン・オブ・ペンデュラム」

『調律の魔術師』は闇属性・魔法使い族の下級モンスターです。
チューナーモンスターに属し、自分のペンデュラムゾーン2ヵ所に「魔術師」が存在する場合に自身を特殊召喚する起動効果と、特殊召喚に成功した場合に相手ライフを400回復して自分に400ダメージを与える誘発効果を持ちます。
『終末の騎士』など対応するサポートカードは多く、ペンデュラムモンスターでない事から「魔術師」のサポートは受けられませんが、自己再生できるレベル1のチューナーとして、幅広いレベルを擁する【魔術師】では柔軟なシンクロ召喚を狙えます。ただし、自己再生した場合は除外されてしまうので蘇生するタイミングはよく考える必要があります。再利用したい場合は『PSYフレームロード・Ω』などで墓地に戻すのが良いでしょう。相手ライフを回復し、自分ライフを削るデメリット効果を持ちますが、数値はそれぞれ400と微弱なので、致命的な影響は少ないと言えます。『H・C サウザンド・ブレード』や『ガード・ペンギン』などのダメージを受ける事をトリガーとするカードとのコンボが可能で、特に『H・C サウザンド・ブレード』は、蘇生効果を持つカード1枚からレベル5のシンクロ召喚を繰り返し行う事ができます。『DDD反骨王レオニダス』を特殊召喚して、『DDD呪血王サイフリート』のシンクロ召喚に繋げたり、『ダーク・ホライズン』の自己特殊召喚効果のトリガーとする事でもシンクロ召喚をサポートできます。『マジカル・コンダクター』や『金華猫』で蘇生すれば、さらに高レベルのモンスターを展開する事も可能です。『リンク・リスタート』はこのカードを破壊せずに②の効果を無効にして、リンクモンスターを蘇生する事ができます。一方、相手ライフを回復するデメリットは有効な利用方法が乏しく、【シモッチバーン】では数値が微弱過ぎるため役に立ちません。さらに何度も使い回す場合に累積する数値は軽視できず、強制効果ゆえに確実にライフ差が広がっていきます。相手ライフを回復する事をトリガーとするよりは、『活路への希望』などのライフ差をメリットに転換できるカードと併用する事を考える方が建設的でしょう。また、効果は無視してサポートカードの豊富さのみに着目し、『終末の騎士』などで即座に墓地へ送り、効果を無効にしてリクルートする効果で使い回す手もあります。特に『黒魔術のヴェール』や『マジシャンズ・ナビゲート』などに対応する闇属性・魔法使い族の中では、シンクロ素材に使用する場合にデメリットがないレベル1のチューナーとして希少な存在です。『マジシャンズ・ナビゲート』は『ブラック・マジシャン』と合わせてレベル8のシンクロ召喚に繋げられるので、【ブラック・マジシャン】でも採用が検討できます。ただし、②の効果を何らかの形で活用する事を想定しない場合は、レベルと属性が同じでデメリットがないチューナーの『フォーチュンレディ・パスティー』に席を譲らざるを得ないでしょう。